みぞぐちクリニック BLOG

2014年8月26日 火曜日

電子カルテの功罪~デジタルとアナログの狭間で考えた~

先日、不整脈のアブレーション治療目的で近隣の専門病院に紹介させていただいた患者さんが、不安そうな面持ちで診察室に入ってきました。

私「あ~、Kさん、〇〇病院受診して、どうでした?」

患者さん「先生、、、私、不安なんです。」

私「え?何か不都合な点がありましたか?やっぱりアブレーションは怖いですか?」

患者さん「はい、、、(施術をうけることが)怖いのもありますけど、この担当の先生に命預けていいのかどうか不安なんです。。。」

私「そうですか、こわ~い説明を受けたんですね。。。」

患者さん「いえ、そうじゃないんです。」

私「???」

患者さん「担当の先生が、診察中、ずーっと電子カルテばっかりみて、こちらを向いてくれないんです。。。。」

私「!!!」

患者さん「私の質問にも、淡々と答えるだけで、なんだか不安になってきて。。。。」

私「な、なるほど。。。」


私が紹介したのは、不整脈科の部長さんの初診外来でした。
キャリアも十分にあり、お人柄も温厚で、冷静に物事を判断してくれそうな、「医師の目から見れば」非常に頼りがいのある専門医です。
実際に腕は確かでしょうし、安心してお任せできると思うのですが、患者さんは我々医療従事者とはかなり異なった角度から
その部長先生を見ている、という事実に改めて驚きました。

おそらく部長先生も、自分のやるべき仕事を一生懸命遂行しているのだと思います。
患者さんの話を聞き、それを電子カルテに打ち込み、情報の漏れがないように詳細に記録していく。。。。

医師としては当たり前の仕事を無駄なく行っているつもりだったと思います。

ただ一つ、彼の落ち度は、「患者さんに向き合っていない」

この1点だけで、患者さんは不安になってしまうのです。

どんな高名な医師であろうと、有能な医師であろうと、外来で「人対人」の真剣勝負をするときに、そっぽを向いて電子カルテと仕事をしているようでは、やはり臨床医としては減点なのです。

もちろん、医師の本来の目的は「疾病の治療を高い成功率で遂行する」ことですから、どんなに愛想がよくても腕が悪ければ話になりません。

ですが、クライアントである患者さんは、生身の人間である以上、医師に人間らしい暖かみを求めるのです。

どんなにコンピューター管理が進み、デジタルな世の中になっても、人間の感性には最後までアナログな部分が残るのですね。

私も気を付けなければ、と反省させられるお話でした。











 


 

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2014年8月24日 日曜日

光脱毛とフォトブライトはレーザー治療よりも劣る、のか??

長期の夏休みを頂きました。
みぞぐちクリニックをご贔屓にしていただいている患者様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
8月25日(月)からは通常に営業しておりますので、よろしくお願いいたします。

さて今回のお題は少々難しい内容になりますが、曖昧な理解で終わっているところでもあります。シンプルですが、光治療(IPL治療)とレーザー治療の比較についてまとめてみました。
(写真は、この秋から当院で導入予定のIPL治療機器である、キュテラ社オーパスです。)



【IPL治療とレーザー治療の特徴】
IPL治療は、広い波長域(500~1200nm)を発するフラッシュランプを使用します。
治療に有効な波長をピークとする光の複合波長を患部に照射します。
一方、レーザーは機種ごとに発する波長が単一に固定されています。(例えば、ルビーレーザーは694nm、アレクサンドライトレーザーは755nm、Nd;YAGレーザーは1064nmなど)
光治療もレーザー治療も、ある波長をもった可視光線、近赤外線をメラニンなどの標的にあてるということについては同じ原理に基づいた治療法です。
レーザーは単一波長なので、比較的まっすぐ「線」のように進み、光は様々な波長の集合体なのでやや広がって進むという大きな違いがあります。
言葉の響きから「レーザーのほうが、強くて効きそう」なイメージを描きがちですが、必ずしもそうではありません
その性質を生かしたそれぞれの長所、短所を理解することが大切です。

1)IPL治療の長所
 

 ①圧倒的に施術後のダウンタイムが短く、マイルド
シミに対するレーザー治療後は「かさぶた」の形成がほぼ必発のため、2週間程度パッチなどで覆う必要があります。
さらに「かさぶた」がとれたのちも、レーザー治療後によく起こる合併症である「炎症後色素沈着」のため、患部のシミがさらに濃くなったような印象になります。
色素沈着が完全になくなるまでには数か月を要しますので、患者さんにかなりの忍耐を強いることになります。コンシーラーでいくらか隠すことができますが、お顔の場合ですとお仕事をされている方は困ることが多いようです。
一方、IPL治療(当院採用のキュテラ社オーパスでは「ライムライト」というハンドピースで行います)では、施術直後であっても普段通りにお化粧や日焼け止めを塗っていただくことが可能です。4,5日して「マイクロブラスト」と呼ばれるメラニンのかすが浮き上がってポロポロと取れていきますが、ほとんど目立つことがありません。
周りに気づかれることがなく、お化粧もいつも通りにできて、「少しずつ、シミが薄くなって目立たなくなる」のが最大のメリットです。

②お肌の質感向上、美白効果、小じわ減少、皮脂腺減少などの効果が期待できる
部分的なシミの治療がメインであっても、ライムライトによるIPL治療を顔全体に施すことにより、熱作用による真皮コラーゲン増生が刺激され、皮膚の弾力性がアップします。
また小じわが軽減し、さらにお肌の美白感が生まれて明るい印象になります。(これが「フォトブライト」と言われる理由です)
脂性肌の方は、皮脂腺の栄誉血管が選択的に破壊されることにより皮脂腺分泌が減少し、皮膚のテカリが軽減されます。
ニキビ肌の方は、アクネ菌が出すポルフィリンに光が反応して、活性酸素が発生し殺菌効果が生まれます。


③脱毛効果はレーザー治療とほぼ同じ
IPL治療でも永久脱毛は可能です。当院採用のキュテラ社オーパスではハンドピースを「プロウェイブ」に交換して脱毛を行います。
このプロウェイブは光脱毛機器でありながら、米国FDAから永久脱毛可能な機器であるという認可を受けています。
毛根の幹細胞を熱変性させて、働きをストップさせるには、600~950nmの光を選択的に照射します。特にレーザーのように「単一波長」である必要はありません。
例えば、アレクサンドライトレーザーは755nmの単一波長ですが、キュテラ社プロウエィブのAモードでは770nmにピークをもつ狭い範囲の光波長を用いますので、ほぼ同じことを毛根幹細胞に対して行っていることになります。
逆に、IPL治療では波長に幅がある分、皮膚のメラニンの多さに合わせて波長調節が可能です。キュテラ社プロウェイブではA、B、Cの3つモードがあり、それぞれピークの波長が異なっており、肌の色に合わせて選択ができます。
これにより、過剰なエネルギー発生を抑え、表皮の火傷などを防ぐことができます。
また、発毛にはサイクルがあり、休眠状態になっている毛根にはレーザーもIPLも効果がありませんので、どちらの治療法でも永久脱毛には3~5回ぐらいの施術が必要です。
レーザーだから回数が少なくて済むわけではありません。
施術時間の比較においては、ハンドピースの接触面の面積がIPL治療機器の方が圧倒的に大きいため、より短時間で広範囲の脱毛が可能となります。



2)IPL治療の短所

①期待する効果を得るまで、施術を重ねる必要がある
「少しずつ、目立たなくする」ことの裏返しですが、シミ、そばかすなどに対するIPL治療は1回で終わることはありません。少なくとも3~5回は必要です。

②濃いシミ、大きいシミには無効例が多い
IPL治療では、メラニン過多の濃いシミ、大型のシミには十分な効果を期待することができません。効果を上げるには、IPL治療に合わせてトレチノイン、ハイドロキノロン、ビタミンC外用薬、サプリメントなどの併用が必要となります。
ただし、かさぶた発生や炎症後色素沈着などの副反応を許容できるなら、ルビーレーザーによる除去の方が効果は確実です。


③脂漏性角化症、AMDには無効
シミ(老人性色素斑)とよく似た「脂漏性角化症」や真皮層にメラニンが沈着している「後天性メラノサイトーシス(AMD)」にはほとんど効果がなく、こちらはレーザーの適応となります。



よく検討してみると、「すべてにおいて、IPL(光)治療よりレーザー治療の方が勝る」という考え方は、誤りであることがわかります。
正確には「IPL治療、レーザー治療それぞれに長所・短所がある」という理解が正しいようです。

「なんとなく、レーザーの方が効果ありそう」と思われるのが一般の方々の傾向のようですが、IPL治療とレーザー治療の長所、短所をよく理解した上で、自分の病変や希望にあった治療を選択する必要があります。

そして何よりも大切なのは、機器だけでなく、病変を正しく診断し、適切な治療を選ぶ、医師の判断です
「シミ」に見えるものが、単純な老人性色素沈着(日光黒子)なのか、ADMなのか、肝斑が混在していないか、など重要なポイントがいくつもあります。
レーザー治療でも光治療でも、照射エネルギーやパルス幅などの選択が非常に重要です。

教科書的な知識は最低限必要ですが、それに加えて、学会参加によって得られる最新の知識や経験を積んだ先生方から発せられる治療現場の「生」の声などを積極的に吸収して、常に勉強していくことが患者様の利益につながります。


さて、当院では、まずフォトブライトの「ライムライト」と光脱毛の「プロウェイブ」から導入いたします。
来年には、ルビーレーザー、Nd:YAGレーザーなども揃えていく予定です。

また、スキンケアの重要性も考え、CDトレチノイン(従来のトレチノインよりも低刺激、同効果)、ハイドロキノン、ルミキシルなどの採用や、エレクトロポレーション(電気的穿孔)によるプラセンタおよびビタミンA、C、E導入などもラインアップしていきます。

さらには、抗酸化サプリメントを各種取り揃えて、患者様各人の目的、嗜好に合ったご提案をさせていただく予定です。

今秋から始まる、「美容皮膚科&アンチエイジング外来」にご期待ください。
 


 

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2014年8月11日 月曜日

本物の予感~ハイドロフォルテ~錆びないカラダづくりの救世主?

巷には様々なサプリメントが溢れかえり、どれが本当に我々の生活に恩恵を与えてくれるのか、さっぱりわかりません。

大型チェーン店で売られている廉価なビタミンサプリメントが、なんら科学的な裏付けなく、さらには効果も全く感じられないのにもかかわらず、商品棚から姿を消すことがないのは、いまだに不思議なことですね。
(患者さんから「あのビタミンでカラダが楽になりました!」と聞いたことが一度もありません!)

ただ、なんとなく飲んでいる、のが日本のサプリのほとんどかもしれません。
私も何度か市販および通販のサプリを飲んでみました。

・・・が、効果を実感したことは、ただの一度もありません。


で、そんな中、本物を感じさせる一品に出会いました。

それはイムダイン社からクリニック専売で出されている「ハイドロフォルテ」です。

イムダイン社は、かの有名なシュウ ウエムラがプロデュースしたブランドで、六本木ヒルズにショップがあります。
そこでは一般向けの商品しか置いておらず、この「ハイドロフォルテ」は店頭にはないため、クリニックでしか購入することができません。

構成成分は、

サンゴカルシウム(水素ガス発生による抗酸化作用とミトコンドリアの活性化)
グリソディン(南フランスだけで採れるメロンに含まれる抗酸化酵素)
レスベラロール(抗酸化作用とミトコンドリアの活性化作用あり)
微量ミネラル(亜鉛、マンガン、セレン、クロム、モリブデン、ヘム鉄、二酸化ケイ素)

とまあ、抗酸化作用とミトコンドリア活性を、これでもかこれでもかとカラダに働きかけるサプリメントです。

抗酸化だけでなく、抗炎症作用もあるようです。

抗酸化といえばポリフェノールなどが代表的ですが、このサンゴとメロンの抗酸化作用はおそらく日本初ではないかと思います。

発売されてまだ2年にもなりませんから、これから注目されていくのではないでしょうか?

私の場合は、定期的に起こる歯肉炎(右奥歯)の痛みがまたまた再発した際に、飲んでみました。

ロキソニン、プレドニンでは痛みに対して一時的な効果しかありませんでしたが、このハイドロフォルテを通常の4倍量(8カプセル/日)で飲んでみると、2日目に嘘のように痛みがなくなりました!
期待以上の抗炎症作用でしたので、正直びっくりしました。

その後は2カプセル/日の通常量に戻して、メインテナンスをしております。

「老化とは、錆びること」ですから、しばらくはこの「ハイドロフォルテ」を飲んで、酸化と炎症から細胞を守ります!

ちょっと飲んでみようかな?と思われた方は、遠慮なく私にご相談ください。














 


 

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2014年8月 8日 金曜日

ケミカルピーリングのニュートレンド~サリチル酸マクロゴール~

今日は午後から台風の影響で、八尾一帯は暴風雨でした。
そのかわりちょっぴり涼しくなって、連日の暑さに参っていたカラダも少し回復しそうです。

そんな中クリニックにクール便で届いたのが、私が手にしている、これ、「サリチル酸マクロゴール」です。

「サリチル酸」と言えば、美容皮膚科領域では代表的な「ピーリング」の薬剤です。
主に、角栓コントロール、乾燥した肌の若返り(小じわの改善など)、面疔(発赤の強くないニキビ)に使用されます。

従来はエタノール基剤のサリチル酸が主に使用されていましたので、施術にともなってのピリピリ感、発赤、皮膚がポロポロと落ちる、術後の毛嚢炎や色素沈着が多く、「ケミカルピーリング」の印象はあまり良いものではありませんでした。

グリコール酸を使用するようになってからは、副反応の程度はいくらか少なくなったものの、丁度良いピーリング効果を達成するための施術時間の設定が少々難しく、場合によってはエタノール基剤のサリチル酸と同様の副反応が起こることがありました。

ところが、最近はこの「サリチル酸マクロゴール」のおかげで、副反応の少ない理想的なケミカルピーリングが可能となったのです。


サリチル酸マクロゴールの利点は・・・・

①皮脂腺から吸収されないので、角質のみに作用しピーリングする。そのため、副反応がほとんどない。
②グリコール酸を使用した場合と異なり、皮膚への曝露時間が長くてもきつい副反応がでない。
③ピーリング後は、術後2週間で薄くて規則正しい角層が生まれ、術後4週間程度まで持続する。さらに8週後には、真皮層に繊細なコラーゲンの新生が起こるため、肌の弾力と柔らかな感触が実感できる。

これなら、今までのケミカルピーリングでトラブルを起こした方も、もう一度トライできるでしょう。

実際に、私自身もマクロゴールによるケミカルピーリングを受けてみました。
今日で施術4日目ですが、いつもなら外来の最後あたりには皮脂の分泌が強くてべとっとしている肌が、明らかにさらっとしています。

当院では、ピーリング後に「イオン導入+エレクトロポレーションによるプラセンタ注入」もオプションメニューとしてラインアップしますので、2つ合わせるとお肌の正常化&アンチエイジングにはかなりの効果を期待できると思います。

オイリー肌で、大人ニキビがよくできて、ディフェリン+アクアチムを塗ってもなぜか治りにくくて困っている方(私もですが、、)には、まさにぴったりの治療法です。
是非受けて頂きたいですね。

でも、デイリーケアも大切ですからね。
私は低濃度のグリコール酸を含んだローションを洗顔後に塗っています。

当院では、ドクターズコスメも各社(エンビロン、NOV、ケイセイ、アスタリールなど)揃えていく予定です。
ブランド品だけでなく、一般的にはあまり知られていない(つまり広告宣伝費に無駄な費用をかけていない)隠れた名品を掘り出していきたいと思っています。

様々な肌の質の方にフィットしたものをお勧めできるよう、万全の態勢を整えますので、ご期待ください。

9月終りごろには、アンチエイジング&美容皮膚科専用のHPを立ち上げますので、こちらもよろしくお願いいたします。



















 

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2014年8月 3日 日曜日

漢方勉強会に参加してきました。

あっという間に、8月ですね。
開業1年目の夏は、患者さんも減って相当ヒマだろうと思っていましたが、夏は夏で、アデノウイルスやヘルパンギーナに感染したお子さんやいわゆる「のどかぜ」で体調を崩した成人患者さんも大勢いらっしゃいます。
熱中症の患者さんが意外に少ないのは、みなさん対策をしっかりとられていらっしゃるからでしょうか?
むしろ、「エアコンで冷えて、体調が悪い」とおっしゃる方が多い印象です。

さて、土曜の午後のワクチン外来を終えて私が向かったのは、天王寺区の「たかつガーデン」。
3か月に一回行われる「処方から学ぶ漢方勉強会」に参加するためです。

漢方のレクチャーでも上級者向けのかなりハイレベルな内容です。
講師は東大阪で小阪医院を開業されている、曺 桂植(ちょう けいしゅく)先生です。

漢方治療は数千年の歴史の中で積み上げられた独特の理論の中で展開されます。西洋医学の考え方にこだわっていては、なかなか腑に落ちることができない理論体系です。
それをしっかり理解することにより、治療の質が高くなり、応用範囲も広がります。
その辺りを、うまく解説してくださるのが曺先生です。

今回は「表裏寒熱」の解説でした。
簡単に言うと、この理論は「八綱弁証」という理論体系の中で用いられる概念で、病気の状態を「陰陽(いんよう)」「虚実(きょじつ)「表裏(ひょうり)」「寒熱(かんねつ)」のそれぞれ相反する計八つの観点から説明しようとするものです。

この概念により、いま患者さんのどこに問題があり、どの漢方を使うのかを考えていくことができるのです。

今回は「表(ひょう)」に現れる疾患、わかりやすく言えば皮膚病についての汎用処方についての解説がありました。

例を挙げますと、

★主婦湿疹(進行性指掌角化症)
温経湯+三物黄ゴン湯、温経湯+当帰四逆湯

★掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
越婢加朮湯+十味敗毒湯、温清飲(もしくは三物黄ゴン湯)+桂枝茯苓丸、当帰飲子(もしくは麦門冬湯)+滋陰降火湯、桂枝茯苓丸加ヨクイニン

★尋常性座瘡(にきび)・・・・荊芥連翹湯+十味敗毒湯、荊芥連翹湯+清上防風湯、荊芥連翹湯+柴胡桂枝湯(もしくは大柴胡湯)

皮膚の病気なのに、「麦門冬湯」や「滋陰降火湯」などが使われているのが興味深いところですね。
それぞれ「乾」を潤す力をもった漢方薬ですから、乾燥して落屑が落ちるような皮膚疾患に応用が利くのです。
教えていただくと「なるほど、そうか」と合点がいきますね。まさに目からウロコ、です。

そして、2つの漢方薬の合法がよく使われているのがわかります。
私自身はできるだけ単剤での治療を心がけていましたが、限界を感じることも多々ありました。
上記を参考にして、皮膚疾患難治例にも2剤合法を積極的に使ってみようと思いました。
何事も、先達はあらまほしきことかな、ですね。


近隣の皮膚科クリニックさんが分院を閉められたことから、最近は当院を受診される皮膚疾患の患者さんが増えてきました。
アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、掌蹠膿疱症、難治性にきび、日光過敏症、そして原因不明の皮膚炎の方まで、さまざまな病態の方がいらっしゃいます。
当院は「街のコンビニクリニック」ですから、皮膚科疾患でも私の知識と経験の範囲であるならば、一切お断りしません。
まずは、診察させていただいています。
アレルギー性皮膚疾患などは、通常のステロイド治療に1~2種ほど漢方薬を加えれば、驚くほどの効果が見られることがあります。一度試していただきたいと思います。

ただし、漢方診療つづけていると、どうしても壁にぶちあたります。
どんな治療も「100%の有効率」などありえないのは医療界の常識ですから、「漢方ですべて治りますよ!」などと、豪語できません。(以前、ある高名な先生が「打率6割をめざす漢方治療」と銘打って講演をされていたぐらいです。)

大事なのは、「手段」ではなく、「結果」です。
患者様の期待に応えてなんぼ、ですから、手段は西洋医学でも、東洋医学でも、民間療法でも、なんでもいいのです。
手持ちの切れるカードは多ければ、多いほど良いと私は考えています。

私が美容皮膚科&アンチエイジング外来を立ち上げようと思ったのも、患者さんの強いニーズを感じたからです。
皮膚のトラブルや体の不調について、難病というわけではないのだけどもどうにかならないだろうか?との問いに、できるだけ応えたいのです。
そのためには、保険診療の枠を越えて、良いお薬、良い化粧品、良い治療機器を提案する必要があるのです。

そして、患者様に「信頼」と「安心」を感じていただくため、日々診療のクオリティを上げるために、勉強、勉強、また勉強です。
あと1週間で47歳を迎える私の脳細胞ですが、まだまだ活性化させて、レベルアップができそうです。

「現状に満足しない」・・・これはアンチエイジングの基本姿勢です!









                   




 


 

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